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事務所を文京区に移転しました。 [所属事務所]

お正月に書いたものを、こちらにも張り付けておきます。
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2019年 年頭にあたって
弁護士 寺町東子

1993年の暮れに文京区に住み始めてから25年。
人生の半分を文京区で暮らしてきました。
ここ14年ほどは、豊島区に事務所を構え、
「すべての人が自分の住んでいる町で良質の法的サービスを」をキーワードに、
全国の司法過疎地に弁護士を送り出す活動に携わってきましたが、昨年、一段落がつきました。

気がつけば、弁護士生活25年、50歳の区切りの年。
一周めぐって、自分自身も、「自分が住んでいる町」に根差して、地域に良質な法的サービスを提供していきたいと考えています。

私自身は、3つの強みを持っています。

1つ目は、医療事件の経験に基づく医学的因果関係の立証です。
例えば、
交通事故の後遺障害等級を争う事件、素因減額を争う事件、
医療事故・保育事故・学校事故などの事故原因と結果の因果関係を争う事件、
労働関係における労働者の疾病が労災か私病かを争う事件など、
事故と結果との医学的因果関係を争う事件を得意としています。

2つ目は、親族間の関係調整を伴う事件です。
社会福祉士としてのソーシャルワークの手法と、
保育士としての子どもの最善の利益に関する知見を活かします。
例えば、
遺言の作成や老後の備えには、家族の長年の歴史を踏まえつつ、
自身の老後をどこでどのように過ごすのか、何を家族に残すのか、
法的な視点と、情緒的な視点と、経済的視点のベストミックスを、
一人ひとりの依頼者のニーズに沿ってプランニングする必要があります。
例えば、
3組に1組が離婚する時代、子どものいる夫婦の離婚では、
子どもの最善の利益を確保する形で合意形成することが重要です。
例えば、
遺産分割や遺留分減殺請求の事件では、過去の家族間の感情の機微、
不公平感の源を解きほぐすことが、円満な解決につながります。

3つ目は、社会変革の視点です。
より良い社会を作るために、どのようなインパクトを与えられるか?
を常に考え、実践してきました。
例えば、
保育事故の事件活動を通じて、当時、野放しだった認可外保育施設の届け出制の立法を働きかけ、実現しました。また、未就学児の施設での重大事故防止の検証制度を提言し、事故防止ガイドラインの策定を働きかけ、実現してきました。
例えば、
弁護士の居ない地域に弁護士を養成・派遣するために弁護士法人を設立し、最終的にその地域に弁護士が継続的に存在するところまで漕ぎつけました。
その他、様々な制度の改善や創設を働きかけ、実現してきました。
一つ一つは小さな改善ですが、それぞれの分野で気づいた人が、不断に改善を積み重ねることが、より良い社会を作るためのインパクトになります。
広い視野と柔軟な思考によって、無いものを作り出すためのお手伝いは得意分野の一つです。

地元・文京区での新たな出発の年。
どんな出会いに恵まれるか、とても楽しみにしています。
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