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弁護士過疎地 [司法過疎]

私が所属している 東京パブリック法律事務所 では、
毎年、新人弁護士を採用して、1~2年東京で経験を積んでもらった上で、
弁護士がいない(少ない)地域のひまわり基金法律事務所や、法テラスに派遣しています。

というのは、
日本全国には、裁判所の支部があるのに弁護士がいない、または非常に少ない地域があります。
弁護士のいない地域では、法律はあっても、法律を使えません。
声の大きい人、お金のある人、地位のある人などによって、争いごとが納められていることも
多々あります。
あるいは、
人々の法的な知識不足につけ込んで、悪徳業者が跋扈している、ということも多々あります。
そういった地域で権利を侵害されて、泣き寝入りを余儀なくされている人々に、
法的保護を提供するために、日本弁護士連合会は様々な弁護士過疎対策をとっています。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/committee/kaso.html

東京パブリック法律事務所も、東京弁護士会が援助する都市型公設事務所として、
弁護士過疎地域への弁護士派遣に力を入れてきました。
2002年6月の設立以降、当事務所から18人の弁護士が
ひまわり公設や都市型公設、法テラスに赴任していきました。
(2009年7月現在)

地方に赴任する予定の若い弁護士と一緒に事件に取り組むのは、非常に楽しいことです。
原則は何か、例外は何か、と若い弁護士に問いかける中で、
自分自身の弁護技術をブラッシュアップすることにも繋がります。

彼ら彼女らが、東京での経験を、地方で活かしてくれることによって、
間接的ではありますが、弁護士過疎地にお住まいの方々にもお役に立てると思うと、
それもまた嬉しいものです。



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