SSブログ

厚生労働省「保育施設における事故報告集計」によせて -その1・午睡中に注意! [保育について]

厚生労働省「保育施設における事故報告集計」によせて
-その1・午睡中に注意!

今年も、厚生労働省から「保育施設における事故報告集計」が公表されました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000036122.html

特徴的な点についてコメントしておきます。

その1・午睡中に注意!

死亡事故19件のうち、午睡中の死亡が16件と84%を占めていました。
これは、毎年、同様の傾向なのであります。
平成24年は18件中14件(77.8%)
平成23年は14件中14件(100%))
 
保育所保育指針(幼稚園指導要領と同格の構成労働大臣告示)解説書にも、
午睡中に子どもの側を離れる場合には、他の保育士等が見守ることとされ、
認可外保育施設指導監督基準にも、
仰向けに寝かせ、顔色や呼吸状態をきめ細かく観察することが規定されています。

ところが、保育現場では、午睡時間中というと、職員が交代で休憩を取ったり、
連絡ノートを書いたり、職員間のミーティングをしたり、ということで、
午睡中の子どもの観察が徹底しないのが実情です。

「SIDSだから病気だから責任はない」という言い訳は定番化していますが、
仮に100歩譲って、SIDS(乳幼児突然死症候群)が死亡原因だとしても、
SIDSのメカニズムは、何らかの原因で(うつ熱説・再呼吸説など)
低酸素・呼吸抑制が介在して、呼吸中枢が未熟な乳幼児が呼吸停止する
という説が有力となっています。
ということは、ちゃんと顔色と呼吸状態を観察していて、
呼吸が止まってチアノーゼになった瞬間に、子どもをさするなど刺激したら
リカバーできるということです。
 
子どもの顔色と呼吸状態を観察していて、チアノーゼになった瞬間を見ていたのに
リカバーできずに死亡した、という報告は、寡聞にして聞いたことがありません。

今一度、午睡中も、子どもの顔色や呼吸状態をきめ細かく観察することを、
徹底する必要があります。

nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。